MWTM
熱収縮中肉厚絶縁チューブ
電力ケーブルに対する絶縁及び防水機能は、長期にわたる風雨や紫外線に影響を受けず、絶え間ない湿度変化に耐え、湿気や腐食性溶液、油や溶剤を寄せ付けない等、さまざまな過酷な要求を満たさなければならず、耐久性のある絶縁性能と軽さ、強靭さ、衝撃強さそして柔軟性をも兼ね備えることが要求されます。
更にはその“処理の容易さ"は十分考慮すべき現在の必須事項でもあります。
これらの要求事項を満足すべくTE Connectivityの熱収縮中肉厚チューブ、MWMTが開発され、端末処理、直線接続処理そしてケーブル補修等の用途で幅広く世界中で使用されています。
通常ガストーチで加熱されることでチューブ、のもつ”弾性記憶”により元の形状に復元、即ち収縮します。
その高い収縮率によって、幅広いケーブルサイズや付属品に対して収縮し、しっかりと取り付きます。
MWTMチューブの内面には、加熱収縮時に溶ける接着層が塗布されており、ケーブルシースの補修や防水用途に、そして接着層無しのものは、その他の絶縁用途(低圧)に適しています。
テープやレジンそしてゴム拡張製品にはつきものの保管期限はありません。
更には施工終了直後に通電が可能です。
MWTMチュープ、は施工が簡単でありながら、厳しい気候条件や汚損環境下における長期信頼性を有しています。
これは材料科学分野そして電力分野におけるTE Connectivityの持つ可能性の端であり、世界的ケーブル付属品メーカーとしての多くの経験と研究成果により得られました。
材質:電子線架橋ポリオレフィン
収縮温度:125℃以上
連続使用温度:-40 〜 90℃(接着剤付)
連続使用温度:-40 〜120℃(接着剤無)
MWTM材料特性 | 試験方法 | 規格値 | |
引張強さ | ISO 37 | 最小14MPa | |
破断伸び | ISO 37 | 最小350% | |
密度伸び | ISO 1183 Method A | 0.9〜1.1g/cm3 | |
硬さ | ISO 868 | 50 shore D | |
加速劣化 | 150±2℃ 7日間 | ISO 188 | |
引張強さ | ISO 37 | 最小14MPa | |
破断伸び | ISO 37 | 最小300% | |
低温加とう性 | ASTM D2671-C | 亀裂無し | |
耐電圧 | IEC 60243 | 最小200kV/cm(1mm厚) | |
最小100kV/cm(3mm厚) | |||
体積固有抵抗 | IEC 60093 | 最小1×10の12乗Ωcm | |
誘電率 | IEC 60250 | 最大5.0 | |
吸収率 | ISO 60Method 1 | 最大0.25%(23±2℃ 14日間) | |
対候性 | 本製品は耐紫外線剤としてカーボンブラックを含有した材料で製造されています。 |
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