意味 |
本坑の掘進に先立ち、本坑断面内や本坑周辺の断面外に掘削する小径のトンネルで、地質の確認、地下水位の低下、ずり出し、換気、地山安定処理のための作業坑、換気坑としての役目をもつトンネルの総称をいう。シールドトンネルでは、本トンネルに先行して主として地下水位低下等を目的として掘削される小口径のトンネルをいう。地下水位低下のためには、パイロットトンネル内から放射状に水抜きパイプを地山中に打ち込み、ここから水抜きを行う。また、場合によっては、パイロットトンネルに適当な間隔(約30m)で隔壁を設け、トンネルから圧気圧を作用させ、隔壁前方のパイロットトンネルを大気圧下におくことにより、水抜きパイプを通して周辺地山の地下水をパイロットトンネル内に絞り出して、地下水位低下の効果を高めることも行われる。 |