意味 |
トンネルの覆工内側の断面形状のことで、その寸法は使用目的によって異なる。内空断面を決定する主な要素を、用途別に列挙すると次のとおりである。 ① 鉄道、道路では:(a)建築限界、(b)軌道または路盤構造、(c)通風、換気、 排水その他、(d)保守点検 ②水路では:(a)通水断面積、(b)保守点検 ③電力、通信では:(a)ケーブル条数、(b)保守点検 全体の断面形状は、土圧および施工方式から決められる。開削工法では箱形とアーチ形があるが、経済性、施工性ともに有利な箱形が最も多い。シールド工法では、円形、半円形(ルーフ)、馬蹄形等が用いられるが、土圧に対して強く、施工性のよい円形が大部分を占めている。山岳工法では、馬蹄形が一般的である。また、地下発電所や駅部などの大断面トンネルでは、発電施設やホーム、駅配線等を考慮して決定される。 |