意味 |
トンネル掘削断面下部の左右側壁部に先進させる導坑で、主として不良地質でアーチ基礎の支持力が不足する場合に多用される。ドイツ式の掘削工法は、この側壁導坑を用いるものであった。中硬岩の地山に対してもこの側壁導坑を入れて、大断面の切広げを図るいわゆるサイロット工法がわが国で行われている。サイロットという言語は、一般的には側壁導坑と同義に用いられているが、これはサイドパイロットを詰めた和製英語である。上部半断面の支保工支持力を補強するために、アーチスプリング付近に局所的に中段側壁導坑を入れる場合がある。これは、アメリカ合衆国ではwall plate driftといわれており、わが国ではスプリングサイロッ卜と称することがある。 |